タムラノ駄。

音楽のはなし(動画投稿/ギター/DTM/機材関係)

ネック折れの続き③

どうも!また気がついたら次の月になってましたtamuranotaです。

ネック折れの話その3です

 

前々回

https://tamuranota.hatenablog.com/entry/2022/10/20/173159

前回

https://tamuranota.hatenablog.com/entry/2023/05/14/225901

 

前回のボリュート加工が済んだところからです。

 

塗装

加工した箇所に同じ色になるよう塗装をしていきます。とは言うものの木材の種類も塗料も違うのでまるっきり一緒にはできません。

なるべく近い色でパッと見で分からなければヨシとして作業を進めます。

 

塗料は着色を水性ポアーステイン、そこへ水性サンディングシーラーを塗った上にトップコートに水性ウレタンニスを使います。初心者でも扱いやすい組み合わせだと思いますが、仕上がりは吹付けより劣ります。スプレーガンとかあったらなあ。

 

ステイン着色

赤と青を混ぜてやや紫がかった赤を作り、ボリュート加工時に切り落とした木材で塗った後の色を確認していきます。

 

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そして着色。乾かして色を確認しつつ何度か塗り重ねます。


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木材が濡れて乾くと表面がザラザラするので少し研磨して次の工程へ。

 

最初の失敗。

ステインで大体いい感じかなと思ったのでシーラーで上塗りしてみると、思ったより薄い。色が明るく見えてちょっと微妙な感じが気に入らない。

そこでやめれば良いのに、ちょっとでも濃くなればとローズ系のウレタンニスとクリアを混ぜて追加で塗ってしまったために今度は茶色っぽくなってしまいました。(写真)

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ここで少し心が折れ、ギターやらベースのパーツ交換に走りました。

 

1ヶ月後…

 

放置、悪化。 

いじるギターもなくなってしまい部屋の模様替えもやりきったのでついに作業を再開することに。

赤が薄くてちょっと茶色い状態をなんとかできないか考えた結果、プラモ用の水性塗料を買ってきました。

クリアレッドとブルーを混ぜて紫系の色を作り、やすりがけしたクリア層の上に塗り足していきます。

この時点での色はいい感じでした。
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が…塗っていくと


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もう最悪です。ただの茶色です。

何ででしょうか?紫に調色したのに。茶色がどんどん強くなるばかりで完全に失敗しました。

 

一か八か塗装を剥いで戻れるか賭けに出ましたが、もうムラが残るばかりで収集がつきません。


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また心が折れました。

 

20日後…

 

塗装。

どうも!飼い猫に追いかけられるのが快感になってきましたtamuranotaです!

リュート加工が終わったので塗装をして行きたいと思います!

(無かったことにしたい)


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はい。仕切り直しです。全部落としました。

今度はステインを念入りに刷り込み、濃いめに塗っていきます。


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続いてサンディングシーラーで凹凸と木の導管を埋めます。


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シーラー塗る→研磨、を何度もやって表面を均していきます。

完了したら、ついにクリア塗装。

ハケ塗りなので跡が出ないように注意して何度か塗り重ねます。1000番くらいのヤスリで研磨して、また塗ってを繰り返して塗膜を少し厚めにしていきます。

塗装できたら数日放置して乾燥させます。

 

研磨→組み込み

塗装が終わったら1000番→1500番→2000番の順に水研ぎして、最後にコンパウンドでピカピカになるように研磨します。

塗料の違いか、削りすぎてシーラー層が出てしまっているのかクリア層でムラになってきたので程々のところで研磨を止めておきました。


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そしてパーツを組み込み!(写真がないのでいきなり完成!)


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どうでしょうか?色合いは近く見えますし、ボリュートも映えます。

普段見る角度だともうわかりません。


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当て木部分との継ぎ目の部分が微妙に凹んでいたり研磨が不十分だったりしますがひとまず使用に問題はないので完成ということにします。

 

ネック修理してみた感想

今回DIYでネック折れ修理をしました。店に頼めばもっとしっかりしたものになったとは思いますが、良い経験にもなったし大事なギターを自分の手で直せたことで愛着も湧きました。

木材の加工は初めてにしてはずいぶんうまく行ったのが個人的に嬉しかったです。

もし次があれば塗装のレベルを上げられるかが課題ですね。

そして久しぶりに弾いてみたらやっぱりこのギターいい音します。また今後の制作で活躍してくれることでしょう!

 

というわけで長文のお付き合いありがとうございました。

ではまた。

 

 

tamuranota