タムラノ駄。

音楽のはなし(動画投稿/ギター/DTM/機材関係)

ギターメンテ記録(弦アース処理)

どうも!やりたいことがありすぎると逆に何もやりたくなくなって「暇やー」とか言ってしまうtamuranotaです。やりだしたら結構やる。

 

さて今回はギターの話です。

AriaproⅡのLS-450を弦交換のついでに少しメンテナンスしたので記録として書いておきます。

 

ノイズと弦アース

ギターというのはたいてい弦に触れるとノイズが消える(もしくは小さくなる)ようになっています。それはギターの弦を通してアース(EARTH)にノイズを逃しているから。弦アースとか言います。

ここでいうアースは人の体です。一般的にはコンセントなどから地中に接続されます。(エアコン用のコンセントとかにあるネジの端子がアース端子)

ギター内部のパーツ(ピックアップなど)で拾ったノイズは電線や金属パーツで繋がったアースラインを流れ、最終的に弦を通して人体に落ちて消えます。原理はよくわかりませんが。

もちろん、弦ではなく途中のブリッジなどの金属パーツに触れてもノイズは消えます。

 

しかしそのアースラインが途中で断たれてしまうと、どこを触ってもノイズは消えない状態になります。

その状態にLS-450がなりかけていたのでメンテナンスをすることにしました。

 

断線箇所のチェック

まずはどこが怪しいのかテスターの抵抗レンジを使ってチェックします。

ギター内部のポットから木の中に向かって電線が伸びています。これがテールピースのアンカーに繋がります。

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表のテールピースのアンカーと内部のボリュームポットの抵抗値を測定してみると、繋がったり切れたりしていることがわかりました。

それ以外の、ボリュームポットやジャック、ピックアップなどはすべて繋がっているのでアンカー周りで間違いなさそうです。

 

アンカーを引っこ抜く

 

アンカーは木に直接埋まっているのでどうにか引っこ抜く必要があります。

簡単な方法としては、図のようにペットボトルのフタに穴をあけて、アンカーのボルトを通してそのまま締めこむ方法です。ボルトがフタで固定されるので下のアンカーの方が持ち上がってきます。

 

今回もこの方法を試しましたが、非常に固くてフタが変形して歯が立たなかったので

写真のようにフタの代わりにワッシャを使う方法を使いました。

(本当は金属製のワッシャと塩ビパイプを使う予定でしたがアンカーボルトとサイズが合わず使えなかったので力技で対処しました笑)


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そして抜けたアンカーがこちら。サビがひどいです。


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穴の内部にアース用の電線が出てきています。こちらもサビ(緑青)がでているので接触不良が起きているみたいです。

矢印の部分がアンカーと接触する部分ですが経年で木に埋まっているので戻すときはわざとアンカーと接触させるように位置を調整します。


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アンカーのサビ落とし、電線の交換

アンカーはできるだけサビを落としておきました。


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電線は電子工作用のスズメッキ線と交換します。(写真上が新しい線、下が取り外した線)


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専用の物も売ってますが、太さなどは元々の線と大差ないので問題はないと思います。

内部に通した線はボリュームポットにはんだ付けし直して完了。

 

組み戻し

(これ以降写真を撮り忘れました。すみません。)

アンカーを当て木をしてハンマーで叩き込みます。通した電線としっかり接触するようにサビの少ない面を電線に触れさせます。

テスターで抵抗値チェックをして問題ないことを確認して完成!

ノイズはしっかり軽減されるようになりました。

 

完成!


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というわけでちょっとしたメンテ記録でした。

 

tamuranota