どうも!昼寝をするとほぼ毎回首を痛めるtamuranotaです。
以前TOKAIのCat’s Eyes CE-800というアコギを手に入れたわけですが、
TOKAI 「CAT'S EYES CE-800」を手に入れた! - タムラノ駄。
なぜCat’s Eyesを買ったのかというと、うちの奥さんの親戚がその昔TOKAIでCat’s Eyesを作っていたからです。
その話を知って縁を感じ、興味が湧いたので情報を集めてみました。
個人情報もあるので詳しくは書かないですがモデルによってはギターのとある場所に親戚のサインも入っていて本人が関わったギターかどうかもわかります。
その後、サインがついたCE-800をヤフオクで見つけて、購入に至りました。
※一部のギター(CE−800も含む?)は外部の工房に製作を委託していたので名前があっても最終チェックくらいしかしてない可能性があるみたいです…関わっているのは間違いないんですが。
いきなり修理
さて、ヤフオクで購入したこのCE-800、よく見れば見事にボディが割れていました。
膨らんでパカッと開いてしまったようです。
修理に出すのも考えましたが、自分の職人への憧れでDIYしてみることにしました。
①穴を埋める
情報収集してみると、ひとまずボンドを流し込んで埋めてしまうのが一般的のようです。さらに、クリートと呼ばれる小さな木片を裏側に貼り付けて割れ止めをつけたりします。
ひとまず演奏にも支障はなくこれ以上割れなければいいのでタイトボンドを流し込んでみました。
乾燥したら弦を張って様子を見ます。
すると…ぱっくり開いてました(泣)
弦を張ってボディが少し膨らんだのがだめだったようです。
②ボディの膨らみ修正
木材と長いボルトを組み合わせてボディの膨らみを押さえつける道具を作って挟み込んでみましたが、ほとんど効果が感じられませんでした。
年数が経てば経つほど乾燥が進んで木材にクセが付くので矯正が難しくなるらしい。
40年前のギターなので素人には厳しそうです。
下手すると違う部分が割れかねないのでこの作業はやめました。
③割れ止め
これ以上広がらないでくっついていてくれたらそれでいいので、先述のクリートを作ることにしました。
まずは割れている部分を再度ボンドで埋めて、乾燥したら内部にクリートを貼り付けます。
内部から押し付ける為につっぱり棒の様な工具を用意したかったのですが、丁度いいのがなかったのでターンバックルというもので代用してみました。
サウンドホールから手を入れてターンバックルを回すのがかなり難しく、苦労しましたがなんとか3箇所に貼り付けました。
④塗装
トップ面を部分的にクリア塗装します。
実はボンドの流し込みが甘かったり、その後のクリア塗装を水性ウレタンニスでやったら研磨中に下塗り層が溶けたり色々失敗しまして、何度か工程を行ったり来たりしてます。
最終的に油性ウレタンニスのスプレーのみで下塗りから塗り重ねました。
・失敗して部分的に塗装を剥がした状態。(色むらになったのでもっと丁寧に大きめに剥がすべきだった)
・何度も塗る→軽く研磨→塗るを繰り返して元の塗装との段差をなくす。
最後に水研ぎ→コンパウンドで磨いて完成(妥協)
もう途中で心が折れてしまいました…笑
最初からリペアに出しても良かったかなと少し思いましたが、いい勉強になったのでよしとします。
光の加減で塗装した周りが濃くなったり下地まで剥がした部分が白っぽくなったりするので修理痕は目立つのは目立つ感じです。
けどデリケートなものと忘れないためにもこれくらい主張してたほうがいいかもしれません。
一番細いエクストラライト弦を貼ってみましたが割れは再発しなかったのでひとまず修理は成功したようです。
この間にナットもサドルも交換して購入時より明瞭な鳴りになりました。
ナットは牛骨で削り出し。これは上手くできました。サドルはGRAPHTEC製を買ってポン付け。
これからは様子を見ながら大事に使っていこうと思います。
というわけでギターの素人修理は無理があるって日記でした笑
tamuranota