どうも!アップしてる動画に何度か同じ方からコメント頂いて嬉しいtamuranotaです。
通りすがり的なコメントも嬉しいですけど違う動画も見てくれてるんだな〜とわかるとほんとに嬉しいですね。
さて、またも気になるギターを見つけてしまいました。見つけたっていうか、もう買っちゃったんですけど…
それがコチラ!
AriaproⅡのレスポールタイプです。ブラウンサンバーストのレスポールが欲しくてヤフオクをウロウロしていたら出会ってしまいました。
・どんなギター?
おそらく、AriaproⅡのLS-450というギターだと思われます。
商品説明には型名不明となっていていたので入札前に調べて、予想ではLS-400か450だろうと思っていましたが、届いた現物を見て450の方だろうという結論に至りました。
AriaproⅡブランドからレスポールタイプが発売されていたのは70年代後半からの数年間。(現在はBLITZ名義)
当時のカタログを調べてみると、76年〜78年頃にかけてかなりスペック変更されて進化していったようです。(毎年スペックが変わっているのである意味特定しやすくなっていました)
このギターの主なスペックは、
ボディ:メイプル+マホガニー
メイプルトップが積層
ネック:マホガニー
ピックアップ:AriaproⅡオリジナルのALNICO-V
ペグ:オリジナル機構のMG-35G
この情報と照らし合わせると77年のカタログにあったLS-450がおそらくそうだろうという結論に至りました。シリアルナンバーが無いので詳細な製造年は不明ですが少なくとも40年くらい前のギターだと思われます。これもジャパンビンテージって言っていいのかな?
シリアルが入るようになるのが78年以降のモデルのようです。
ちなみに誰にも入札されず普通に買えました。
たぶん相場の倍くらいしてたんだと思います。とはいえ昨今の国産ギターの高騰ぶりからすれば全然安いと思うんですが。定価以下だったし。
当時の定価で4万円台のクラスなので、ジャパンビンテージ買うならもうちょっと上のクラスが良いって人は見向きもしないのかも。
グレコとかトーカイなら話は違うんでしょうけど。
製造は国産ギター界隈で有名なマツモク工業。パーツは当時のオリジナルのままのようです。
ペグもオリジナルで、トルク調整が専用のレンチでしか調整できないのでカタログの図を見ながら即席でレンチを作ってみました。
材料は家具の組み立てについてきた薄い板状のレンチです。
こんな風にペグの穴に引っ掛けて使います。
メイプルトップの部分が薄板を積層したソリッドボディになっています。
この頃のコピーモデルは内部が空洞になっているハリボテ構造が多かったようで、アリアはそこを改善しつつ、コストを抑えるためにこのような構造を開発したみたいです。上位機種は削り出しトップだったのでコストがかかる作業だったんでしょう。
買う前に調べた時点で空洞or積層だろうとは思っていたので中身の詰まった構造でひと安心でした。流石に空洞ではホローボディのような音になってしまうのだとか。
・入手の経緯
今まではヤフオクで投げ売りされていたEpiphoneのレスポールをセイモアダンカンのピックアップに交換して使っていました。
ただ、音はかなり良くなったものの、そもそも木材が軽いというかハコモノ感がどうも違和感があって今ひとつしっくり来ない。
それと、色がずっと気に入らなくてトラ杢の突板を剥がして自分で塗り直して見ましたがやっぱり愛着は湧かず…。
本当に好きな色はブラウン系のサンバーストにバックもブラウンの塗装という組み合わせなのでいつか自分の好きなカラーで、ギブソンのレスポールを買ってやろうと考えていました。
が、たまたまヤフオクをみていたら今回のギターを見つけてしまったのです。
また中途半端な物を買ってしまったら後悔するのではと思って結構悩んだのですが結局ひとつの結論に至りました。
それは「いじりがいのある方が楽しいだろう」ということ。
ギブソンだっていじれるんですがそれより安めのギターで好きにやる方が気が楽だし目に見えて良くなるのでわかりやすいんですよね。
ギブソンは所有欲を満たしたくなったらまた考えるとして今回はただ好きな色のギターを改造しながら好みのギターを作っていきたい気持ちが勝ちました。
・弾いてみた感想
重量がエピフォンと比べるとずっしりしています。メイプルが重いのかな。積層とはいえしっかり詰まっている感じ。
ネックは太くなくて今まで使ってきたギターと持ち替えても違和感がなく、しっかりとした感触があります。
一番驚いたのがピックアップ。もっとこもった音がするのかと思いきやアタック感のあるジャキッとした音でした。相対的に低音は締まって聴こえるけどしっかり太い音は出てます。歪ませてジャーンとすると幸せになれます(笑)
・今後の改造予定
エピフォンと比べてみて明らかに生音からしてソリッドな音なので木材の重さなども関係してそうですが、ひとまずピックアップは交換する必要なさそうです。
ペグも機能的には問題ないのでひとまずそのまま。
ナットがチューニング中にピキーンとしてしまうのとプラスチックだと思うので余っている牛骨ナットで交換してみようと思います。
フレットはどうやらすり合わせしてありそうなので特に触る予定なし。凹みもなくピカピカです。
電装系はポットの一部に緑青がでていたのと、基板を使った配線なので信号ラインのロスやハンダ付の経年劣化を考えて基板なし配線に交換します。
ひとまずはこんなところです。音が本当に良かったので今回は安物買いの銭失いにはならずにすみそうです(笑)
長くなってしまいましたがここまで読んでくださった方
お付き合いありがとうございました。
さて弾くぞー
tamuranota